・日本で販売している外車は右ハンドルも多い
・日本で左ハンドルに乗るメリットはカッコいい事とペダル配置
・日本で左ハンドルに乗るデメリットは目視のし難さやドライブスルーなど
こんにちは!輸入車が大好きロメ夫です。
外車と聞くと、左ハンドル!と思い浮かべませんか?
そして、左ハンドルって運転しにくそうだな…とも思いませんか?
もし、左ハンドルというだけで外車を敬遠しているならもったいないと私は思います。
そこで、実際に左ハンドル車を10年以上運転している私が実際乗ってみてどう思うのか?を含めて左ハンドル車についてお話していきますね。
ちなみに現在は外国車を輸入車と表記することが標準になっていますが、一昔前は外車と呼ぶことが多かったと思います。イメージの問題なのでどちらも同じ意味で使用しています。
外車は全部左ハンドルなわけではない
オリジナルが右ハンドルの外車もある
実は全ての外車が左ハンドルなわけではありません。それは道路が左側通行なのか右側通行なのかによります。
日本は左側通行で右ハンドルです。実は日本がお手本にしたイギリスも左側通行で右ハンドルなんです。
なのでイギリス車のオリジナルは右ハンドルです。(輸出用に左ハンドルもあります)
MINIやロールスロイス、ロータスなどのイギリス車は右ハンドルがオリジナルというわけですね。
自動車産業で有名な国だとイギリスがぱっと上がりますが、左側通行で右ハンドル優勢な国はオーストラリアをはじめ70か国以上あります。
左右両方のハンドル設定や販売先の国に特化した仕様がある
一昔前(サーキットの狼が流行っていたスーパーカーブームの頃)は、ベンツをはじめとするドイツ車やGMなどのアメリカ車の全てが本国仕様の左ハンドルで輸入されていました。
当時は外国車に乗る人は稀だったため、輸入車(外車)=左ハンドル。のイメージが固まったのだと思われます。
2000年代に入ってからは、日本仕様として外車にも右ハンドルの設定が普通になってきたように思います。
特に日本で人気のあったドイツ車や欧州車は右ハンドルが当たり前の設定となりました。
世界中に車を販売するのが当たり前になったことで、需要のある国向けの仕様を作るのが当然になったのですね。
もちろん日本車も海外に販売する時は左ハンドルになります。
ただ日本など右ハンドル車が主流な国での販売数が少ないメーカーの車は本国仕様(左ハンドル)のまま輸入されてきます。
例えばアメ車などは左ハンドルが多数ですが、今や大半の輸入車が右ハンドルでも乗れると思ってよいと思います。
左ハンドル車のメリット
あまり見ないという特別感
左ハンドル車のメリットとしては、一番にはカッコよさや特別感が挙げられると思います。
日本で左ハンドル車に乗っていると、「おっ、外車かー」と見られることが今でもあります。
車好きの年配の方とお話しする時も、左ハンドルかいいね!とお声がけしてもらえることもあります。
先日もガソリンを入れに行った際、左ハンドルかやっぱいいね。と年配の店員さんに声をかけてもらい、そこから少しお話したりしました。
ペダル配置が自然
オリジナルの車が左ハンドルの場合、当然全てのパーツは左ハンドル用に設計されていますので全ての配置が自然です。
特に私はアクセルやブレーキのペダル配置で感じます。
オリジナルが左ハンドルの車を右ハンドルにするためには、コクピットそのものを移すだけのように思われますが実は面倒な問題があります。
左ハンドルの時にはタイヤ側にフットレスト、中央側にアクセルペダルがあります。
タイヤ側はあまり配置に無理が出来ませんので、中央側を調整してアクセル、ブレーキ、クラッチをバランスよく配置しています。
しかし、これを右ハンドル側に持ってくると、タイヤ側にアクセルペダルが配置されます。
ですが、アクセルペダルをタイヤがある関係で本来の位置より中央側に配置せざるを得ません。するとブレーキも・・・クラッチも・・・となりなんかやけに狭い・・・配置になる車もあります。
もちろん全部が全部ではないですし、しっかり考えられた車がほとんどですが、私は足が大きいので結構死活問題だったりします。
ペダル以外の配置も自然
さきほどのお話と重複する部分もあるのですが、例えばボンネットを開けるレバーの位置。
日本車なら右の運転席側にあるのが普通だと思います。となると外車は左にあるのが普通になります。
外車を右ハンドルで乗っても、ボンネットを開けるレバーは左側になります。頻繁に使うものではないですが少し違和感がありますね。
あとは個人的にグローブボックス(助手席前にある日本だとよく車検証を入れておくところ)が気になります。
右ハンドルになっている外車はグローブボックス内に部品が設置されている場所があり通常のグローブボックスより狭くなっています。
ちなみにワイパーとウインカーのレバーは有名ですが、これは元々右ハンドルのイギリス車でも日本とは反対です。
これには日本のJIS規格と、世界で普及しているISOという規格の違いによるものです。
右ハンドルになっても日本車のように右側がウインカー、左側がワイパーではなく、日本車以外は左側がウインカーで右がワイパーです。(日本のためだけにそこまでの変更はきっとしない…)
このように左側が運転席。という前提で作られている場合、左ハンドル車の方が使いやすいようになっていることが多いです。
左ハンドル車のデメリット
先程まで頑張って左ハンドル車を日本で乗る際のメリットを挙げてきましたが、ここからはデメリット編です。
ドライブスルーで注文しにくい
これは有名ですね。そして実際に注文しにくいです。
同乗者がいれば問題ないのですが、注文、支払い、受け取り・・・結局店内で注文した方が楽かなぁ。と思います。特にマニュアル車だと余計にそう思います。
あらゆるチケットが取りにくい
これに関連して、駐車場の駐車券を取るのも、帰りに券を入れるのもやりにくいことこの上ありません。
最近はカメラでナンバーを読み取って自動で開閉する駐車場も増えたので助かっています。
高速道路を利用する際も現在はETCを使えば問題ありませんが、それ以前は左ハンドル車用のレーンを探すか、頑張って手を伸ばすかだったので大変でした・・・
そういえばマジックハンドなんかを使って駐車券を取っている人もいましたね。
余談ですが、今回テスラ自動車がモデルSとモデルXの二車種は今後右ハンドルを製造しない。という発表がありました。
現在注文中の方は、左ハンドルに変更して購入するかキャンセルするかを選べるようですが、左ハンドルでもいいので購入した方にはマジックハンドのような物がプレゼントされた。という内容を思い出しました。
右折時に対向車を確認しにくい
私が一番のデメリットだと考えているのがこれです。
右折レーンで右折をしようとする際、対向車が来ているのかとても見にくいんです。
さらに反対車線の右折レーンでトラックなどが待機していたら、本当に対向車が来ているのかわかりません。
だいたいそのような交差点では矢印信号がついているので、安全確認が難しい際は矢印が出るのを待ってから右折します。
同様に、バイパスや高速道路の合流などで右後ろから来る車も確認しにくいです。ですが、これは逆パターン(右側から進入して左に合流)もあるので慣れの問題もあります。
右ハンドル、左ハンドルどちらにも良さがある
外車にもいろいろあって、ハンドルも右か左を選べることが多いです。
そして、どちらのハンドルにもそれぞれの良さがあります。
これだけは譲れない!というデメリットがあれば別ですが、試乗してみて気に入った方を選べばよいと思います。
私は家族所有のものも含めて、左ハンドルの外車、右ハンドルの外車、日本車。全てに乗ります。
乗りはじめは違和感を感じますが、しばらくすれば慣れてきます。(ウインカーを出そうとしてワイパーを動かしてしまうのはいまだにやってしまいます・・・)
あなたもお気に入りの一台が見つかったら、是非好みのハンドルで乗ってみてください。